伏木曳山祭は、2019年に訪れたときは貧弱な機材の上に体調不良で30分で退散、2020、2021年はコロナで中止、2022年に訪れたときには雨がぱらついていて提灯山がビニールをかぶる、でまともに撮影できたことがなかったが、2023年ようやくまともに撮影する機会が訪れた。
数年前までは毎年5月15日に行われていたが、人が集まりやすいように5月第3土曜日に変更された。
その結果、今年は富山市売比河鵜飼祭、金沢市女川祭、白山市美川おかえり祭りなどとかぶってしまった。
どこの祭りに行くか迷いに迷う・・・ことは一切なく、伏木曳山祭を選択。
認知度などを総合的に考えると、一般的には富山県No.1の喧嘩祭であろう伏木曳山祭、他の祭りをどれだけ撮影しようともやはりここを撮影しなければ締まらない。
本当は日中の花山も撮影するつもりだったのだが曇っていたので断念、今年は夜の提灯山のみを撮影することにした。
夕方頃からは雲も少なくなり、雨が降る心配もない。
昼間に別の祭りを撮影し、他に特に行くところもないので早すぎる16時頃に伏木にやってきたところ、渋滞もなく伏木コミュニティセンター横の駐車場に駐車できた。
提灯山をぶつけ合うメインの「かっちゃ」の第1部が始まる19時半ギリギリに来ると駐車場がなく渋滞に巻き込まれて身動きが取れなくなるらしいので注意が必要。
多くの観客達は早くからかっちゃの場所取りをしていたりするのでスルーされがちだが、自分は場所取りすることもなく18時過ぎから始まる提灯山の出発式を撮影。
個人的にはかっちゃよりもこの出発式を味わいたい。
6基の提灯山が横に並び、若衆が揃って「アイヤサー、イヤサー!」と連呼する圧倒的な光景は富山県のすべての祭りのあらゆる瞬間の中でも最高レベルの壮観さを誇る。
まあ、動画じゃなければ伝わらないのだが(笑)。
この時期は18時を過ぎてもまだ明るいので、夜になると難しくなるこんな写真が簡単に撮れるのもよい。
太陽はすでに建物の影に隠れているもののほぼ順光。
去年はほとんど皆マスクをしていたが、今年はマスクをしているのは極少数。
18時半過ぎ、夕空のもと1基ずつ順番に出発。
曳山に乗った若衆らが常に掛け声をあげ続けているのでシャッターチャンスが多いのも有り難い。
1基目が出発してから15分ほどで6基すべてが出発したので後を追う。
かっちゃが行われる本町広場で自分も場所取り。
予定通りの19時半、第1部開始。
やはり今年は人が多く、ほぼ身動きが取れない。有料の桟敷席もほぼ満席の模様。
ほぼ最後列からだと24mmでちょうど全体が収まる感じ。
135mmf1.8で撮影。最高。
8t同士の提灯山が衝突した瞬間、何かがはじけ飛ぶ。
前から引っ張る曳き手は必死の形相の一方で、後ろから押す曳き手達は楽しそう。
ウヒョー。すごいけど目に入らないのか心配。
終了後には総代同士が握手。
伏木曳山祭のかっちゃは、他の喧嘩祭とは違ってとにかくぶつけ合う回数が多いのも特徴。
2基1組あたり約30分で10回程度かそれ以上のぶつけ合いがあり、3組あるから合計1時間半かけて30回程度のぶつけ合いが行われる。
夜なのでかなり明るい祭り用の照明が特別に設置してあるとはいっても簡単な撮影ではないが、シャッターチャンスも多いので十分な撮れ高を確保しやすい。
同じ場所で撮影していても同じような写真ばかりになってしまうので、1組終わるたびに多少人がはける隙を狙って場所を移動しつつ撮影。
中央付近から離れると最前列近くを確保しやすい。
上に乗っている人がむち打ちみたいなことにならないのかが気になる。
f1.4かf1.8ならば1/500s、ISO1000~2000くらいで撮影できる。
予定通り21時に第1部終了。
もう1つの会場の法輪寺前に移動し、それまでの町内の曳き回しを適当に撮影しつつ22時半開始予定の第2部を待つ。
予定通り22時半に第2部開始。
中央からはやや離れるが最前列を確保したので、じっと相手方を待つ総代らをローアングルで撮影。
仮に最前列を確保できたとしても、結構多くの町の人達が前を行き来するのでローアングルで撮影するのは思いの外難しい。
結局立って撮影することに。
途中でもっと中央付近でも撮影できないかと思って一回人混みの中に侵入してみたが、あえなく退散(笑)。
この日は日中も気温が低めで、23時を過ぎると体感15℃以下で結構寒かった。
観客は若干減った気はするが、まだまだ多い。
午前0時前、予定通り第2部が終了したので撮影終了。
ほぼ狙い通りの写真も撮れて大満足したので来年は他の祭り優先かな(笑)。