毎年5月4日に開催されるやんさんま祭り、コロナで中止が続いていたが、今年4年ぶりに開催された。
メインの流鏑馬を撮影するため、多くのカメラマンも集結。
自分が知る限りでは富山県内で最も場所取りの激しい祭りで、ただでさえ見えづらい上にベストポジションのあたりは前日かそれより早くから脚立で場所取りされている。
自分は4年前に一度撮影済みだが、カメラ初心者で装備が貧弱であったためにまともな写真を撮ることはできなかった。
場所取りも含め、撮影難度は高い。
元々、4年前は下見のつもりだった。今回は万全の体制で撮影に挑む。
メインの流鏑馬式は16:50からだが、その前には15時から様々な神事が行われるので、その撮影も見越して12時過ぎに下村加茂神社に到着した。
近くの駐車場はすでに限界近く埋まっており、多くの車が路上駐車していた。
それでも4年前に比べると人はかなり少ないように感じられ、新聞社の真横という好ポジションの場所取りに成功。
馬を慣らすためなのか乗馬している様子を適当に撮影しつつ、15時開始の神幸式の開始を待つ。
予定よりも30分ほど遅れて神幸式開始。
流鏑馬以外はあまり興味がなさそうな人も多く、神幸式の撮影はあまり場所取りしていなくても可能。
15時も過ぎると境内のほとんどが日陰になってしまう。
流鏑馬がもう少し早い時間ならば撮影的に助かるのだが、17時過ぎなので明るさが不足しがち。
それでもこの日は快晴だったのでまだマシ。
曇り空だったら相当厳しい撮影になっていた。
神幸式の後は神馬式。
そして、流鏑馬式ともう1つの見所である牛乗式。約30分遅れ。
牛乗式は全国唯一らしい。
流鏑馬とは違って遅いので撮影は容易。
流鏑馬式の直前に行われる九遍式。
騎手が境内を3周ほどしながら徐々に装備を調えていき、最終的に弓を持つ。
予定から40分以上遅れた17時半すぎにようやく流鏑馬式開始。
3人が3回ずつ矢を射るので撮影チャンスは全部で9回。
暗くてどうしようもなくなった場合を想定してf1.4、f1.8の単焦点レンズで挑んだが、思っていたよりは明るかったので今回はすべてf2.8、1/500sで撮影し、ISOは320~800で済んだ。
流鏑馬はもちろん早いのだが、一瞬というほどではなく、1/500sでも割と問題ない。
不安ならばもう少しシャッタースピードを早めてもよいが、砂埃の1粒1粒まで止めたいとかでもない限りは1/1000sにまでする必要性はないと思う。
新聞社のように全体を入れたければ広めに撮ってトリミングすればよい。
ただ個人的にはアップの方がお気に入り。
3人が終了すると全員戻ってきて再開の繰り返し。
撮影チャンスは9回とはいっても、3番目の騎手があまり慣れていないのかスムーズにできないようだったので、実質的なチャンスは6回だったかもしれない。
もちろん連写しているわけだが、騎手によって弓を構える位置や矢を放つ位置が違っていたり、毎回カーブをどの程度膨らんで通過するかなどが違っていたりするので、思い通りの写真が撮れるかは運次第。
自分の場合、弓矢が離れている瞬間の全体を入れようとはあまり考えず、割と気楽に撮影している。
好みは人それぞれだが、無理して全体を入れようとすると構図がおかしくなる気がする。
ピントさえ合っていてくれれば後からトリミングでどうにでもできる。
ちなみに流鏑馬式の直前に一部の規制線が変わり、カメラマン達が最前列を確保しようと飛び出していく。
そのために場所取りには慣れが必要で、初見では難しい。
18時過ぎに流鏑馬式終了。
細かいことを言えばキリがないが、個人的には今回の撮影に大満足で4年前のリベンジ達成。