紅葉が見頃となり訪れるタイミングを見計らっていたが、今一つの天候が続く。
天気予報で土曜日が快晴であることを知るも、土日は他のイベントがあるので行けない。
結局、平日のわずかな晴れ間に訪れた。
休日には制限がかかるという駐車場も平日なのでスカスカ。
駐車場から称名滝が見えるところまでは片道1.3kmの徒歩。
服装を迷ったが、平地の冬と同じダウンコートを着て向かうことにした。結果、ちょうどよかった。
100mの登りがある坂道なので中々きついが、1年に10cmずつ後退しているという称名滝が何万年という時間を掛けて作った深いV字谷の絶景が続く。
体力温存のため、撮影しつつゆっくり歩く。
しかし、しばらくすると天候が崩れるっぽいので多少急ぐ。
谷が非常に深いため、日光が一方の面にしか当たらない。
称名滝は曲がりくねった渓谷の最奧にあるので、遠くからその姿を望むことはできない。
30分ほどかけて1km以上歩き、ほぼ真下まで行って初めて全貌をとらえることができる。
遠くからでもうっすら見える滝は、水量が多くなると現れるという落差350mの称名滝を遙かに上回る落差500mのハンノキ滝。
称名滝があるのは左のくぼんだところ。
ベストの時期をやや過ぎていたので、上部はすでに落葉し、雪が積もっている。
人の大きさと比較すると渓谷のスケールの大きさがよくわかる。
山というかほぼ崖の斜面で工事中の作業員達。
斜面に見えるのが称名滝を見るための展望台。
展望台も含めて称名滝の撮影スポットは4ヶ所ほどあるが、滝壺まできちんと見えるのは橋の上からだけ。
称名滝は4段に別れており、1段目から70、58、96、126m。
滝壺から数十m離れているが、橋までしぶきが飛んでくる。
といってもミスト状なのでカッパが必要だったりすることはない。
上の方に何か大きさを比較できるものがあればスケールの大きさがわかるのだが。。。
駐車場付近には食事処や土産物屋があったが、滝付近にはトイレ位しかない。
ほとんどの人は写真だけ撮って30分ほどで帰っていった。
そんな中、テーブル椅子が少数あるので、お弁当を食べている人達もいた。
上部を望遠で撮ってみるも、特に何かがあるわけではない。
秋は太陽の位置が低いので、称名滝に日光が当たるのは正午付近のわずかな時間だけで、すぐに渓谷の影になってしまう。
そうこうしているうちに、完全に曇ってしまったので超広角レンズに付け替えて自分も帰ることに。
換算15mmだが、さらなる広角が欲しくなる。
青空でないのは残念だが、その代わり強い陰影がない写真が撮れる。
帰り際、駐車場に向かう道の途中にある悪城の壁展望台へ立ち寄る。
高さ500m、長さ2kmの大岩壁だが、見晴らしは今一つ。
この帰り道、前を走っていた車がなぜか突然停車。
何事かと様子を見ていると、野生のサル2頭が道を横断していった。
停車して撮影を試みるも失敗した。
ついでに立山黒部アルペンルートの出発口である立山駅付近を通過しつつ平野に戻った。