この日は石川県で2つの航空祭があり、本当はその一方を撮影したかったのだが、必須とも言える超望遠レンズを持っていない。
そこで、初見のほうらい祭りの1日目を撮影することにした。
ほうらい祭りは、石川県白山市鶴来地区の金劔宮(きんけんぐう)の秋季例大祭で、800年の歴史があるという。
開催は10月初旬の土日。
ネットで公開されていた順路を確認すると金劔宮を12時に出発するとのことで、余裕を持って午前10時頃に鶴来に到着。
午前11時から通行規制が始まるようなので、その前に車で巡行経路を確認しておいた。
その後、金劔宮から500mほどのところにある指定駐車場に駐車。満車になる心配はなさそうだった。
駐車場から金劔宮に向かう途中、ピークは過ぎていたものの、まだ見頃の彼岸花が至る所に咲いていた。
お城っぽい建築物もあったので一緒に撮影。
11時頃に金劔宮に到着、早く来すぎたかとも思ったが、12時からの出発に備えて獅子舞や造り物が集まり始めたので早めに来て良かった。
金劔宮は高台にあるので日本海まで一望。
天気予報を見た限りでは期待していなかった青空と直射日光があった時間帯も多く、ラッキーだった。
やっぱり曳山系の祭りの写真は青空と直射日光があると断然映える。
記念撮影に便乗。
このときの掛け声が「チ○ポー!!!」で、ここで初めてそういう系の祭りであることを認識(笑)。
11時40分、金劔宮境内で御神輿の出発式。
予定通りの12時に御神輿出発。
御神輿は待機していた6基の造り物の横を通過し、先頭へ。
造り物は毎年変わるので、多くの曳山祭りとは違って毎年新鮮な気持ちで撮影できる。
本町の造り物「鬼神のお松」って何かと思って調べたら、歌舞伎などで描かれる女盗賊だった。
若衆がずっとハイテンションなのは撮影的に大変有り難い。
さらに他の多くの祭りと比べて衣装がやたらと華やかなのも最高。
朝日町の造り物「桃太郎」。
紅葉が始まっている木があったのでできるだけその木バックで撮影。
清沢町の造り物「日本武尊(やまとたける)」。
新町の造り物「呂布奉先」。
どの造り物にも小さな野菜の飾り物が多数つけられているのは、五穀豊穣を願ってのことだろうか。
南風会の造り物「孫堅文台」。
18禁のえちえち祭り。
日詰町・下東町の造り物「徳川四天王 本多忠勝」。
30分ほどで6基の造り物がすべて金劔宮を後にした。
花を打った施設の前で獅子舞演舞。
何とか紅葉バックで。
獅子舞で三味線は初めて見たかも。
大きな獅子頭だな~。
衣装が華やかというより仮装に近い部分も多く、面白キャラが多数いるのも撮影的に有り難い。
知り合いのカメラマンを見つけたので話を聞いていると、13時頃からの神輿が男段と呼ばれる表参道急階段を下るところが重要な撮影ポイントと知り、階段下に移動して待機。
13時15分、御神輿一行が下りてきたので鳥居が入るように遠目から望遠で撮影。
公式サイトにも特に見所として書いてあったわけでもないので、教えてもらっていなければ完全に見逃していた。
神輿が通過直後、鳥居前の教室1部屋分くらいの狭い範囲が規制され、獅子舞演舞と造り物の乱舞が行われる。
階段上の金劔宮のあたりはそこまで観客はいなかったが、階段下は多くの露店が並び、多数の観客が取り囲む。
一旦場所取りをすると身動きが取れない。
ズームレンズ便利。
獅子はあまり動かず、人の方が動き回るのが特徴的。
直射日光が出てきた。
獅子舞演舞は10分くらい続いた。
続いて造り物が1基ずつやってくる。
観客も多いので盛り上がりも凄い。
1つの基が出て行って次の基が入ってくるわずかな時間の間のみ場所移動ができる。
場所移動してみたものの、当然どの基も巡行経路が同じなので、向きや背景を考えると良さげなポジションは限られる。
結局ほとんど同じ場所で撮影した。
1基あたり10分ほど乱舞。
「ヨーホーライ」の掛け声がほうらい祭りの名前の由来らしい。
なんでサングラス多いんだろ。
金さん銀さん発見。
6基の造り物は毎年武将がいたり女性がいたり架空のキャラクターがいたりとバランスが取れている。
各町が相談し合ってどんな造り物にするか決めているのかな。
この日は風が強めでほとんど顔が見えない日本武尊(笑)。
撮影開始から約3時間、若衆が終始ハイテンションなのですでに十分すぎる撮れ高を確保。
この後は夜になるまでは特徴的な見所もなさそうなので、体力的な面も考慮し、この場所での撮影を一通り終えた時点で撮影を終了することにした。
6基通過後、最後に再び獅子舞。
今年は1日目の日中のみだったが、夜や2日目も気になる。
15時、約2時間続いた鳥居前での乱舞がすべて終了。
最後に表参道階段から露店が並ぶ様子を撮影。
予想していた以上に撮影しがいのある祭りでよかった~