毎年5月20日は高岡の街を開いた加賀藩2代藩主前田利長公の命日で、利長の菩提寺である国宝瑞龍寺において能の奉納が行われているということで撮影しに訪れた。
今年は5月20日が土曜日なので伏木曳山祭と同日になってしまったが、曇っていたので伏木曳山祭は夜に撮影することにして日中はこちらの撮影を優先した。
能は13時開始、12時頃に瑞龍寺に到着、土曜日にもかかわらず参拝客は少なく、隣接する駐車場に普通に駐車できた。
瑞龍寺の入場料は500円、燭光能を見る場合はプラス1000円。
12時45分頃から法堂で始まった法要の際には、後ろの扉が開いていて外の光があり、割と楽に撮影できた。
13時、後ろの扉が閉められ、能の奉納が始まる。
予想通り撮影には厳しい暗さ。
あるのは数本のろうそく、4つほどの常夜灯と同じくらいの明るさの電球、障子から漏れ出る外の光のみ。
撮影ポジションも少なく、マスコミの横で何とか撮影。
マスコミは使っていたのでストロボ禁止ということはなさそうだが、当然ながらストロボを使えるような雰囲気ではない。
椅子が用意されており、観客は30~50人ほどで、定員オーバーになることはなさそう。
金沢から能楽師を招いているらしく、よく見ると先週の金沢市大野湊神社神事能で演じていたのと同じ方々。
演目は別で、今回は「雲林院」。
自分はあまり暑さを感じなかったが、演者は汗だくの様子。
今回は24mmf1.4と85mmf1.4の単焦点レンズを使用。
能はゆったりとしているのでそこまでシャッタースピードを早くする必要はないが、それでも1/125sくらいにはしたい。
結局、ISO1600~6400で撮影することになった。
能の奉納は30分ほど。
その後は今回が初企画らしい三味線や創作ダンスの披露。
帰り際に仏殿を撮影しつつ伏木曳山祭に向かった。