毎年9月25日に羽咋市唐戸山相撲場で開催される唐戸山神事相撲、去年は日曜日で他のイベントとかぶっていたために断念、今年は月曜日だったので撮影することができた。
日中から各種行事が行われるようだが、撮影的には暗くなってからでないと意味がない。
18時半頃に付近に到着、誘導に従って唐戸山相撲場から100m暗い離れた駐車場に駐車できた。
会場に行くと協賛相撲(高校生や大学生の学生相撲)が行われていたので早速撮影を開始する。
会場には街灯もあるので、肉眼でも全体を見渡せる程度の明るさはある。
周りに観客などが写っていないほうが画になるのでアンダーで撮影する。
カメラマン歴5年目にして初めて露出を-3にして撮影した。
土俵の丁度真上に明るめの電球がスポットライトとして吊されており、ちょうどいい感じになる。
必死の形相の力士の写真も悪くないが、顔がわからないくらいのほうが芸術性の高さを感じられる。
-3なのでシャッタースピードを1/500にしてもISOは500程度。
ただし、当然だが電球の真下からずれて土俵際にいくと一気にISOが上がる。
後で明るくしたりすることもないのでISO2000くらいでも全く気にならない。
19時45分頃に協賛相撲終了。この後からが本番の神事相撲。
19時50分頃から中入り。
神事相撲を行う力士達が土俵入りする。
20時過ぎ、取り組みの前に唐戸山神事太鼓。
正面から撮影すると背景がテントになってしまうのでやはりアンダーで撮影。
5分ほどで終了。
20時15分頃から神事相撲開始。
前弓・中弓・奥弓の取組が順番に行われる。
「水なし、塩なし、まったなし」の2番勝負。
かがり火も炊かれたので何とか絡めて撮影しようとするも角度と高さ的に意外と難しい。
相撲場はすり鉢状の構造なので観覧しやすい。
観客は300人ほど。
スカスカなのでかなり自由に撮影できる。
ただし正面と後ろは来賓用のテントがあるので主に横方向から撮影。
厳粛に静かな環境で行われるのかと思っていたが、観客から「頑張れ!」などの掛け声も上がるなど普通に盛り上がる。
見ているだけでも結構楽しい。
土俵の周りはほとんど砂地みたいなものなので、座って見る場合には敷物がないとお尻が砂だらけになる。
観覧用にゴザが敷いてある一部区画もあった。
筋肉が美しいな~。
でも相撲はやっぱり体重があった方が有利なのかな?
軍配はどっち?
勝敗が怪しい場合には物言いがついたりしていた。
基本的に連写するしかないので撮影枚数がどんどん増えていく。
人物撮影では普通表情最優先で写真を選別するが、顔がわからないので後処理が大変。
ただ、ほとんど黒なので1枚当たりのファイルサイズは通常の1/3程度になった。
砂しぶき。
ちなみにこの相撲場、春は周囲に桜が咲き誇るらしい。
21時頃、大関をかけた結びの奥弓。
物言いがついて引き分けに。
21時10分、両大関が騎馬戦のような感じで担がれて記念撮影。
他のカメラマンに事前に聞いていたのでストロボを準備して撮影できた。
この後は担がれたままで1kmほど離れた羽咋神社まで走って行って結果を報告するとのことだったが、前日前々日にハードな撮影を終えたばかりで追いかけるだけの体力も気力もなかったのでここで撮影を終了した。
割と簡単に芸術性の高い写真が撮れてしまういい祭りだった~。